女優☆なーにゃん

あーちゃんにランチをすっぽかされて気分は悪いものの、怒りを鎮めて区役所へ向かったなーにゃん。

マイナンバーカードの受け取りには身分証明書が必要。あーちゃんは写真付きの身分証明書はマイナンバーカードの他に持っていないので、高齢者の健康保険証とS病院の診察カードを使うことになっていた。だから、たんたんはなーにゃんに来ても良いと言ったんだね。というか、なーにゃんがS病院の診察券を持って行かなくちゃマイナンバーカードが受け取れなかったのね。

たんたんは窓口に向かう前になーにゃんに

「S病院の診察カードを渡して！」と手を出して来た。

またもや、手に入れる気満々。

なーにゃんは「窓口で渡す」と抵抗。

たんたんはものすごくしつこくてその押し問答で数分かかった。

だがそれに負けずになーにゃんが窓口に直接S病院の診察カードを出すと、あーちゃんではなくたんたんが、あーちゃんの健康保険証を自分のバッグから取り出した。

そして、窓口の人に健康保険証を返されるとたんたんはまたそれを自分のバッグにしまおうとした。

なーにゃんが、

と聞くと、

外面の良いたんたんだが、一瞬本性を剥き出しにして

とかなり険しい顔で強い口調で大声を出した。

そこで、なーにゃんも区役所の人に聞こえるようにわざと大きな声で

と悲しげに叫んで見せた。

(ちなみになーにゃんはめちゃくちゃ声が通る。笑)

狙い通り、窓口の人だけではなく区役所の人たちがこちらを注目する。

たんたんは流石に分が悪いと思ったのか、すごすごとあーちゃんに健康保険証を返した。

なーにゃんは優しく、

とあーちゃんに健康保険証をしまうよう誘導。

 

でもこれ、ふざけているわけではなく本当に深刻な問題なのだ。

なーにゃんは赤ちゃんの時に高熱が続いて引きつけを起こしたのにたんたんに「寝かせておけば治る！」と言って病院へ連れて行ってもらえず、痺れを切らしたあーちゃんが「私のお金で連れて行きます！」と言って病院へ連れて行ったらウィルス性の髄膜炎になりかけていて緊急入院になったのだ。

それなのに、たんたんは近所の人に「入院させるなんて、金がもったいなかった」とボヤいていたらしい。(しかも自分はお金を出していないくせに)

病院へ連れて行かないに関する他のエピソードも

たくさんあるのだけど長くなるからこれだけにするが、

そんなわけであーちゃんの健康保険証をたんたんに取り上げられてしまったら、あーちゃんはインスリン注射と投薬管理が必要なのに病院へも行けなくなってしまう。

もしも本当にそんなことになったら、それこそ虐待だよね。