妄想炸裂

あーちゃんがひとりでホームの外に出たがる以外にも、実は困っていることがいくつかある。
特に手を焼いているのが…
認知症の王道ともいえる(⁉︎)「物盗られ妄想」。
あーちゃんはたんたんと暮らしてきて、妄想ではなく本当にお金を盗られていた。
あーちゃんの預金丸ごとが娘たちに守られて手に入らないと分かると、財布からお金を抜いてまでたんたんはあーちゃんのお金を盗っていた。
だから、ホームに入居する2〜3ヶ月前くらいから自宅でも、部屋のあちこちに財布や現金を隠してしまうようになって、
本人は隠したことも隠した場所も忘れてしまうので、いつもいつも
と騒ぐようになっていた。
自分が隠したのに「失くなった」→「盗られた」と思い込み、ますます疑心暗鬼になって大事な物を隠し込むという負のループになっていた。
認知症によくある症状とはいえ、あーちゃんにこの症状が出たのはここ最近のことで、ワフウフたちはこれはたんたんのせいだと思っていた。
ちょうど、財布からお金を抜かれていると気づいた頃から始まったから。
しかし…
たんたんのせいではなかったのかな。
ホームに入居してから、ますます「盗られる!」という思い込みが激しくなって、
まあ、物を隠す隠す。
6畳くらいのワンルームの部屋で隠す場所なんてそうそうないのに、まあ手を替え品を替え隠す隠す。
引き出しの物の下はもとより、ベッドマットの下やテレビの後ろ、ハンガーにかけてある服のポケット、寒いといけないからと持ち込んだ厚手の毛布にくるんで。
ワフウフたちが探し出して
「あった!」
と言うと、
と驚くあーちゃん。

仕方ないから兎に角言い聞かせている。
たんたんは居ないから盗られないってのも異常だけどね。
あーちゃんは少なくとも
「◯◯さんに盗られた!」
とか具体的な人を疑ったりはしないのでまだ良いけど、今後どうなるか分からないし、何とか治ってくれると良いなあ…。
お世話になっているスタッフさんを疑うような言動をとってしまったら本当に申し訳ないもの。
そして、失くさないようにと
ホーム内で持ち歩くポシェットに鍵とお財布を金具で固定してあげているのに、
それをわざわざ外してバラバラに隠してしまうので、
お散歩に連れ出そうとしても

と出がけに騒ぎ出し、
出かける前に毎回毎回大捜索をしなければならないのも本当に勘弁してほしいわぁ…。
そして、もし盗ってしまう人が居たとしても、いくらなんでもあーちゃんの使いかけの化粧品しか入っていない化粧ポーチなんか盗ることはないからさ。
もう、隠さないで〜‼︎

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Source: アルツハイマー