一筋縄ではいかない

3月28日
無事にAホームとの契約を結んだ。
後は入居金と2ヶ月分のお金を振り込めば無事にAホームへの入居ができる。
契約途中の不穏な雰囲気から考えて入居に抵抗されることをかんがえていたが、意外にもあーちゃんは帰りに笑顔で
と言ったので、
なーにゃんとワフウフは実際に契約となったら抵抗されるかもしれないと考えていたけれど、
と、ホッとしていた。
しかし翌日3月29日の朝、あーちゃんからなーにゃんに電話がかかってきた。
泣き出しそうな声で訴えてくるあーちゃん。
閉じ込められる、というのはホームから自由に出られないこと。
本当は何も問題ない人は届けを出せば出入りが自由なホームなのだが、あーちゃんの場合酷い方向音痴なのと、引越ししたことを忘れたり里心がついて家に帰ったりしてしまう可能性も否めないために、外に出るのは娘のどちらかと一緒の時だけでと契約の時にホームにお願いした。
その事を言っているんだと思う。
これには仕方なく
「そうだね」
と答えてしまったが…。
もう半年以上認知症の病院へ通っているけど、まだ駅から5分ほどの道を覚えられないあーちゃん。
まあ、ホームの周りの道を覚えるのも無理だと思うけどねえ…。
そして、
(酷い言葉でごめんなさい、あーちゃんが言った通りに書かせていただいてます)
と。
失礼な言い方だけど、前日ホームでお話しした数人のおばあちゃんたちは、身体的な不自由はあってもあーちゃんよりよっぽど頭はシッカリしていた。なので、
と言い聞かせ、
「このままだとたんたんにずっと騙されつづけるよ!」
と話した。
「自分で全部出来ている」という部分を否定するとかなりムキになって抵抗してくるので、たんたんを理由に引越しを勧めるのが無難なようだ。
とにかく、
「もっと会うために近くに引っ越して来て欲しいんだよ」
「あーちゃんにたんたんから離れて楽になってほしいんだよ!」
と辛抱強く言い続けたなーにゃん。
引っ越す引っ越さないの結論を出さないまま曖昧に電話を切ったが、
前日は良い反応をしていたあーちゃんにホッとして気を緩めていただけに、なーにゃんとワフウフの落胆は大きかった。
やはり一筋縄では行かないよねえ。

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Source: アルツハイマー