薄れて来た

あーちゃんが今までつけていたウィッグを

と、言い出してつけなくなってから随分経った。

実家に居た時は、近所の買い物以外は必ずつけていたウィッグ。失くしてしまった時には、ウィッグがないからお出かけしたくないとまで言っていたのに、
今では電車やバスに乗って何処かに行く時にウィッグをつけていなくてもまるで気にする様子はない。
だけどあーちゃんは顔まわりの毛量がかなり少ないので、地毛を染めていたとしてもウィッグをつけているのとつけていないのとでは相当見栄えが違う。
あーちゃんは77歳だけど、ウィッグをつけていれば70代前半に見えるし、つけていないと80代と言っても違和感はない感じ。
認知症でおかしな行動をしてしまうことがあるあーちゃんがあまり若見えするのも困る事があるのだけど、
普段はともかく例えば会いましょうと誘ってくださるKさんに会う時や、ホームの周りではなくちょっとお出かけする時に、
今までよりもう少しさりげないウィッグだったらあーちゃんはつけたいと思わないかな???
それで、なーにゃんとワフウフは何度かあーちゃんに
と聞いてみたのだが…。
何度聞いてもあーちゃんは、
と言う。
色々連れて行っているつもりなんだけどな…あーちゃんの中で娘とは「お出かけ」としてカウントされないのかしら。
と言うあーちゃん。
でも、自然なままでいいという割には

自然な事実に驚くあーちゃん。
77の次は78で、77も78も80近いのだ。
そこでいちいちあーちゃんが驚くほうがビックリだ。
でも、驚くということは、あーちゃんは口で言うほどには自分は歳をとっていないと思っている節もある。
なのに美へのこだわりが薄れて来ているというのは…。
やっぱり、ウィッグをつけることにこだわっていたのは、

↑↑↑
たんたんのこういう発言が大きかったのかなあ。
と、思う…。
あーちゃんはあくまでもたんたんの前で若く見えるようにしていたかったのかもね。
なんかやり切れないなあ。
あとねえ…
ホームに入居する少し前から、季節合わせた服装が出来なくなってきてはいたけど、
ホームで着替えをする様子を見ていると、もう洋服の組み合わせも上手く出来なくなっちゃっているんだよね。
そういうのも、関係あるのかな。
自分を綺麗に見せようという観念や意欲が薄れて来てしまっているのは事実だよね。


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Source: アルツハイマー