多少の緊張は大事

あーちゃんを誘ってくださったKさんとKさんと、

あーちゃんとなーにゃんの4人で食事に行った。
Kさんと会う直前になって、あーちゃんはウィッグを作ることに意欲的になったので、前のより自然な感じのウィッグを購入した。

(これでおでこ周りと頭頂部をカバーしている状態なの。髪少ないでしょ?)

やはり、娘ではなく昔からのお友達に会うとなったら綺麗にしていたいと思ったんだろうな。
当日はなーにゃんがあーちゃんにきちんとメイクもしてあげて、お出かけ着に着替えて、アクセサリーもつけて。
あーちゃんはいつもよりシャキーンとしていた。
Kさんと会っている間も、そりゃあどうしても同じ話の繰り返しは出ちゃうけど、それでもいつとよりしっかりしようと頑張っていた。
なーにゃんは頑張っているあーちゃんを嬉しく思っていた。
当日なーにゃんがあーちゃんの様子をちょこちょこ知らせてくれていたので、ワフウフも普段とは違うある程度の緊張はあーちゃんにとって大事なのかもしれないなあと思っていた。


しかし。
夜になって、Kさんと会っていた時に撮った写真をなーにゃんがメールしてくれてそれをじっくり見た時…
なーにゃんとワフウフには衝撃が走った。
その日のあーちゃんはすごく頑張ってキチンとしていた。
キチンとしていたのに…。
写真に写るあーちゃんは、どれもこれも顔つきが…
認知症にしか見えない。

この写真なんか友人同士というより、Kさんに付き添ってもらっているように見えたよ…。

全然、キチンとしているようには見えなかったのだ…!
キチンとしているように思って嬉しがっていたのは、ただの娘の欲目だったのか。
少し前の写真と見比べてみたら…
もうだいぶ認知症が進んで大変だ大変だと思っていた1年半前の写真ではあーちゃんはまだしっかりした顔つきでカメラを見ていた。
ATMでお金も引き出しできなくなった1年前ですらもっとしっかりした顔つきだった。
何だろう、
昨日の記事でも書いたけど…
「目」なんだよね。
目が焦点が合ってないっていうか、何処を見ているのか分からないっていうか…。
目が意思を表していないというか…。
「目は心の窓」って言うじゃない?
その通りに考えると、写真を撮った瞬間のあーちゃんの心は空っぽに見えるのだ。
顔出し出来ないから写真を見せられなくて説明が難しいんだけどね。
ちょっとショックで、昨日の記事を書いてしまったよ。
それでも、お友達に会いたいとかお友達の前では綺麗にしていたいとかしっかりしていたいとか、そう思えるだけまだいいのかな。
あまりにも日常とかけ離れた事をすると混乱しちゃうし、なかなか加減も難しいけどね…。

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Source: アルツハイマー