クーラー

今年の夏は猛暑だけど、
未だに部屋のクーラーをつけていないあーちゃん。
面会に行くたびにもわぁっとした暑い部屋にいる。しかも行くと大抵窓は開けてあるけど遮光カーテンを閉めて、布団を掛けて昼寝をしている。
35度を越える暑さだから、窓を開けても熱い外気しか入ってこない。
だから行くたびに
「暑いからクーラーをつけて!」
と言うのだけど、
とごちゃごちゃ言うあーちゃん。
建物の中、公共のスペースはたしかに空調が効いているけれど各居室は別だ。
前回ワフウフが面会に行ったとき、またクーラーをつけていなかったので急いでクーラーを強めにつけて部屋を冷やしたのだが、
しばらくして室温度計を見たらそれでも室温は31度あった。
クーラーをつける前はいったいどれほどの室温だったのか…。
そしてその中で布団を被って寝ていたとか…ありえないでしょ!
あまりにもあーちゃんが「暑くない」と言い張るので、
と言うと、軽く喧嘩腰になるあーちゃん。

自分の感覚が鈍くなっていることを認めたくないあーちゃん。
話は堂々めぐり。
兎にも角にもあーちゃんにクーラーをつけてほしいワフウフはあーちゃんに室温計を見せて、
と言うと、
とメモを書くあーちゃん。
ちなみに今現在、部屋中あちこちにメモがたくさん貼られていて、最早どこに大事なことが書いてあるのか分からない状態なんだけどね…。
メモは「目立つから」という理由でテレビの液晶に貼っていたけど…絶対に邪魔になって剥がすよなあ。
そのまま散歩をしに外に出て、しばらくして部屋に戻ったがあーちゃんはやはりクーラーをつけない。
がまた始まった。
そこで室温計を見せて
と、聞いたら
答えられないあーちゃん。

あーちゃんの頭に「クーラーをつける」ということがインプットされそうにない。
どうすればいいの⁉︎
しかも、クーラーをつけてというと妙に抵抗するんだけど…なんで⁉︎
ちなみに、エレベーターに乗り合わせたホームの介護士さんに
「こんなに暑いのに母はクーラーをつけてくれないから心配しています」
って言ったら、
「気づいた時にはつけるようにしてます」
と言われたんだけど、
今のところ面会に行ってあーちゃんの部屋のクーラーがついていたことは、ない。
糖尿病患者は特に鈍くなりやすいというし、大丈夫かしら…。

Source: アルツハイマー