自ら卒業

ホームへ入居した翌日にあっさりウィッグを外したあーちゃん。
外したウィッグは無造作に引き出しの中に突っ込まれ、放置されていた。

散歩に連れ出す時に、ホームの近所を散策するだけならばウィッグを被らないで行く。
交通機関を利用して何処かへ行く場合にはウィッグをつけて行く。
ただ、こちらから、
と促さなければ、自分で引き出しからウィッグを取り出しては来なくなっていた。
4月30日、久し振りになーにゃんとワフウフ2人でホームへ行った。
その日は雨だったので広いショッピングモールへでも行って歩かせようと思い、あーちゃんに支度をさせていた。
すると、あーちゃんがウィッグをつけた鏡の中の自分を見て
と言った。
確かに、たんたんがあーちゃんに買ったとされるウィッグは、あーちゃんの頭に対して大きめで、髪の毛のボリュームもあり過ぎて不自然なのだ。
たんたんが買ったとされることが気に食わないのはおいておいても、正直あまり似合わない。
お店の人のあーちゃんへのウィッグの合わせが下手すぎる。
それを今まで何回かあーちゃんに言ったことはあるけど、あーちゃんは聞き入れなくてウィッグをつけ続けていた。
それが、急に自分で見て似合わないと気づいたようだ。
と言うあーちゃんに、
と正直に言うと、
あーちゃんはアッサリと
とウィッグを外した。
そして、それからはもうウィッグをつけようとはしない。
引き出しに突っ込んだまま、もう忘れちゃってる感じ。
ワフウフは正直、あーちゃんにもうウィッグをつけて欲しくはない。年齢相応に自然にしていてほしいと思っている。
そんな、77にもなって、身の回りのこともあまり出来なくなりつつあるのに、外見だけ盛らなくても!
でもなーにゃんは、あーちゃんの前髪の辺りがあまりにも薄毛なので、前髪の辺だけの部分ウィッグを買いたい気もすると言っている。
確かに薄毛が気になるのも分かるんだよなあ。
ただ、買うなら今度はグレーカラーにして欲しいな…。
もう、真っ黒フサフサは顔の肌の質感とのバランスが悪くておかしいんだもん。
でも今から買ってももう管理も定着もするか怪しいし、悩ましいところよね。
この日はウィッグをしないと言うならせめてあーちゃんの地毛を染めようと言うことになり、ショッピングモールには行かずに美容院へ行ってカラーリングをしてもらった。
髪の毛を黒くしただけでも随分若くなるよね。
そりゃあウィッグには負けるけど。
でも、綺麗にカラーリングをしてもらい、少し短めにカットしてもらってあーちゃんは年相応に可愛らしくなったよ!

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Source: アルツハイマー