どさくさに紛れる

以前にもちょろっと書いたが、あーちゃんのいるホームは3階にスタッフルームがありその目の前にエレベーターがある。
エレベーターは3階⇄上の階は自由に行き来出来るのだが、3階から下の階にはスタッフさんに頼んでエレベーターの中にあるロックを外してもらわないと行くことが出来ない。
脱走防止策だね。
なので、あーちゃんを外に連れ出す時は毎回
とスタッフさんに声をかけてエレベーター内のロックを外してもらうのだが、
先日、ロックを外してもらっている途中、下の階に行くエレベーターに無言で乗り込もうとしたおじいちゃんがいた。
突然のことで少し驚いて、
とワタワタしていたら、
スタッフさんが無言でサッと手を伸ばした。
通せんぼされて前に進めなくなったおじいちゃんは、上に伸びてた。笑
外に出たかったんだねおじいちゃん。
頑張ってみたんだね。
やっぱり、外に出たがる人は一定数いるのだろうね。
おじいちゃんは終始無言で無表情で、明らかにあーちゃんよりも進んだ認知症だった。足元もおぼつかなかった。
とてもひとりでは外に出せないよね…。
あーちゃんも以前、
誰かが下に降りるエレベーターに一緒に乗り込もうとして止められたら、
と主張して外に出ようとしたらしい。
みんなそれぞれに外に出るために知恵を絞りだすのだろうな。
因みに、1階まで行ってしまったとしても、1階の玄関扉は受付の人が手動で開閉しないと開かないようになっているので外には出られない。
ただ、たまたま誰かが出入りしている最中でドアが開いていたりしたら怖いよなあ。
あーちゃんがホームに入ってもう1ヶ月以上が過ぎた。初期の頃よりはあーちゃんも自由に外に出られないことに慣れてきて、あまり「自分ひとりじゃ外に出られないのよ!」ということはなくなった。
だけど色々な知恵を働かせるから、気が抜けないよねえ。

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Source: アルツハイマー