たんたんがやってきた

認知症の病院に着くと何事もないようにスタッフの皆さんがにこやかに迎えてくれる。
たんたんが待合室のソファに座っているのを見て、
「どうして来てるの⁉︎」
と言ってたんたんの頭をポカリとするあーちゃん。明らかにはしゃいでいる。
たんたんは温厚な夫風に
「イテテ  笑」
とか言ってる。
なーにゃんとワフウフは無言でげんなりした顔を見合わせた。
たんたんに心配されていると思ってあーちゃんは嬉しいんだろうね…。
問題は、たんたんが心配して病院に来ているわけじゃないということなんだよ。
でも、そういう気持ちが施設に入ることを邪魔するのもあるのかな…。
診察室に呼ばれた時、たまたまたんたんはトイレに行っていた。その間に先生と少しだけお話し出来た。
あーちゃんが
と言うと先生は
とおどけた顔で返してくれてみんな笑顔に。
(多分電話をくださった)看護師さんもあーちゃんに「ちゃんと先生にはお話ししてありますから大丈夫ですよ!」
と優しく声をかけてくれた。
そして先生に、
「もう引越し先(施設は)決まったんでしょ?」
と言われたので、
と言うと、
と、ワフウフたちがお願いするまでもなく先生が自らあーちゃんを説得してくれた。
すると、先生に全幅の信頼を置いているあーちゃんは素直に了承したではないか!
問題はこれを覚えていられるかどうかなんだけどさ…。
そして、トイレから出て来たたんたんを看護師さんが診察室に連れて来た。
相変わらずメモを握りしめ、神妙な顔で妻を心配している風のたんたん。
さあ、何をする気だたんたん⁉︎

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Source: アルツハイマー