お前もか！

ひどい風邪をひいていたワフウフは随分長いことあーちゃん訪問をサボらせて貰っていた。

久しぶりにホームへ行ってあーちゃんと散歩して、あーちゃんを夕食に間に合うように食堂へ送り出して、さあ帰ろうと振り返るとそこには新井ちゃん。

新井ちゃんが嫌いなワフウフは、いつもはサッと

して、決して目を合わせないままスルーするのだけど、この日は避けるに避けれない程近距離で真正面に向き合ってしまった。

仕方がないのでヘラヘラ笑いながら挨拶すると

新井ちゃんは笑顔で

「どちら様でしたっけ？」

これはまたこういうプレイ意地悪なのかしら？と思いながら答えると、

(え？新井ちゃん、まさかのデブ専⁉︎)←そこじゃない！

この記事でもワフウフは新井ちゃんに忘れられていたけど、

それにしてもこうまで何度も忘れるとか、普通はないよね⁉︎

ワフウフをすっかり忘れて、初対面バージョンの新井ちゃんはとても感じが良かった。

お世辞は言ってくるし、

と、くんくんまでされてしまった…。

何なんだ⁉︎

しかし、つくづく思う。

認知症と言っても、タイプも進行具合も人それぞれでひとくくりには出来ないけど、

他人がほんの数分話すくらいでは見抜けないことも多いんだな。