強い薬は飲んでない

7月の前半、

認知症の専門医の診察。
なーにゃんがホームへ迎えに行き、
オシャレ着に着替えさせてからワフウフの家の近くの認知症の病院まであーちゃんを連れて来てくれる。
この日はホームでのお風呂の日で、なーにゃんがお迎えに行った時あーちゃんはあわやお風呂に入る寸前だったらしい。
危なかった‼︎
もちろん認知症の病院に行く事はあーちゃんに伝えてあったけど、覚えていられないから仕方ないよね。
さて、あーちゃんはフリフリのカーディガンにヒラヒラの花柄のスカート、キラキラのビジューのいっぱいついた靴を身につけ、
ウィッグにアクセサリーにとフル装備。
となーにゃんとワフウフが言うと
と嬉しそうにクネクネ。
そして、診察では
「先生、今日はあーちゃんとってもオシャレしてきたんですよ。可愛いでしょ?」
となーにゃんが言うと、先生がにこにこしながら
と言って下さり、看護師さんも
と、合わせて下さって
あーちゃんは
と、テンションダダ上がり。笑
本当にこちらの病院は先生をはじめ皆さん患者の心を掴むのが上手!
先生が
とあーちゃんに聞くと、
と答えるあーちゃん。
実は、眠前に出されているのは睡眠薬ではなく漢方薬のみ。
あーちゃんが初めてこちらの認知症専門病院にかかった時は、飲み合わせの悪い強い睡眠薬を2種類も飲んでいた。(当時通院していた心療内科で処方されていた)
それに眉をひそめたこちらの認知症専門医の先生があーちゃんの状態を見ながら少しずつ薬を減らし、入れ替えて、今は実は睡眠薬を飲んでいないのだ。
だけど今や自分の飲んでいる薬の種類なんて全く分かっちゃいないあーちゃんは、眠前の薬があるだけでそれが睡眠薬だと思い込んでいるのだ。
先生が確認するようになーにゃんとワフウフを見たので、
と答えると、
とニコニコ。
あーちゃんは50代で鬱になってから不眠が酷くなり、睡眠薬が欠かせない生活を送っていたのに、気がつけばホームに入ってから「眠れない」という言葉をまったく言わなくなった。
おそらくあーちゃんのパーキンソン症状の原因となっていた「アリセプト」も今はもう処方されておらず、あーちゃんのパーキンソン症状はすっかり治っている。
薬って強いものを飲めばいいってものじゃないし、本人の状態に合わせてこまめに調整するのは大切なんだなあと
こちらの病院にかかるようになってからしみじみと思う。
とても大切なことではあるけれど、こと認知症に限ってはなかなか薬をまめに調整してくれる先生は少ない気がする。
介護者の困っている認知症状に合わせてただどんどん薬を追加されていく事が多いみたいだよね。
ホームに入居して3ヶ月が過ぎてあーちゃんはだいぶ環境に慣れたし、たんたんと離れて精神的に落ち着いて本当に穏やかになっている。
こちらの病院に最初にかかった時先生に、
と言われた。
まさに、あーちゃんは今その状態まで先生によって導いてもらったのだと思う。
薬を減らし、見直し、あーちゃんの為にならない環境を変えるよう助言してくれた先生には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

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Source: アルツハイマー